リカステ・アロマチカ
鼻をくすぐる甘い香りを辺りに放つ
可愛らしい黄色い花、リカステ・アロマチカ。
ラン科リカステ属 Lycaste aromatica
「aromatica」は「香りのある」という意味で、
香りが強く、シナモンのような甘い香りを放っています。
花は蝋質で黄緑~濃黄色。
正確には、大きく広げている黄緑がかった3枚は萼片で、
中央の小さな濃黄色の部分が花弁です。
蝋質なので、薄っすら透けているところが可愛らしさのひとつ。
横から見ると、花弁の部分が飛び出して見えます。
3枚の萼片の先についている雫は、露ではなく蜜。
この蜜で虫たちを引き寄せているのでしょうか。
こちらは花茎が出て、少し伸びてきた頃。
この頃から既に蜜がついています。
バルブの先に古い葉もついていますが、その足元に新しい葉も一緒に出てきています。
もう少し伸びてきた頃です。
蕾がしっかりとし、この頃には古い葉も取れています。
蕾がだんだん膨らんできたな…と思っているうちに、
突然咲いていたりして、驚かせてくれます。
花茎が細く伸び出てきますが、
その細さのわりには大きな花が花茎の先にひとつずつつきます。
なんだかみょんみょん揺れていて面白い。
こちらを向いていると一斉に歌いだしそうですね。
花はそろそろ終わりに向かっています。
これから、葉が大きくなり、新しいバルブができていきます。
ぜひ花が咲いているうちに、会いにいらしてくださいね。
アロマチカも、甘い香りを漂わせながらお待ちしております。