不思議な魅力 リコポディウム
先日たくさんの蘭たちとともに、こんな子たちもやってきました。
ヒカゲノカズラ科、シダの一種、リコポディウム。
鉢からわさっと伸びるナンクライと、下向きににょろにょろとしているゴエベリー。
ナンクライの葉は明るい黄緑がつやつやしていて、思わず撫でたくなる肌触り。
猫のようにその身をくねらせながら、元気に揺れています。
わさっと伸びたナンクライの鉢の真ん中には、
まだ10cmほどしかない若い葉。
これから元気に伸びていくことでしょう。
一方、ゴエベリーの葉は、表面はマットな肌触りで、
落ち着いた青緑がシックな印象。
寡黙に色を与えてくれています。
リコポディウムの葉先からさらに枝分かれした三つ編みのような部分は、
シダ植物特有の「胞子嚢(ほうしのう)」をつけた「胞子嚢穂(ほうしのうすい)」。
成熟すると破れて、胞子を飛ばします。
なんとも不思議な魅力のある、リコポディウムたちです。